株式会社ライフィ

「不本意型非正規労働者」という言葉

 先週、サッカーワールドカップブラジル大会で日本は見事、本大会出場を決定しました。
予選を戦い抜き、勝ち取った2014ワールドカップブラジル本大会出場。でもこれは単に「出場できる権利を得た」だけ。選手たちは口々に「ワールドカップ優勝を目指す!」と公言しています。
 ぜひとも2014年ワールドカップブラジル大会の本大会で大活躍して、日本を優勝へと道にいてほしいものです。

 私が子供の頃、サッカーワールドカップと言えば、異国の地で行われる異国のサッカー大会。日本が常時出場できるなんて考えられもしなかった。これも1993年Jリーグ発足後のプロ化、その後、J2の設置、下部組織の強化など、サッカー協会が「Jリーグ100年構想」の理念の基に仕組みづくりをしてきた結果、ですね。

 さて、本題の「不本意型非正規労働者」という言葉。
明日6/11日NHKの番組「視点・論点」で放送されるタイトル「“不本意型非正社員”を考える」。録画予約をしています。どんな内容で放映されるのか?興味津々なのです。

 先ごろ「不本意型非正社員」という言葉を聞いたとき、とても違和感を覚えました。
「不本意型」と「本意型」の区別、すなわち「望んで非正規労働者となっている人」と「望んでないけど非正規労働者をしている人」と区別するために「不本意型」と命名したようです。
「正社員になりたいけど正社員になれないから仕方なく非正規雇用労働者になっている」という事ですよね。

 多分日本の歴史上「不本意型の労働」という集団の取り上げ方はしたことが無いのでは?という気がしています。

 江戸時代には士農工商という身分制度の中、武士は武士、農民は農民という感じで世襲です。この時代に「不本意型武士」も「不本意型農民」もいたことでしょうが、ここにクローズアップされることは無かったでしょう。
 正社員の方の中でも「自分が望んでいない部署に配属されてしまった!」という正社員もいますが「不本意型正社員」とは呼ばない。
 オリンピック金メダルを目指した選手が銀メダルになったとしても「不本意型銀メダリスト」「不本意型非金メダリスト」とは呼ばない。

 先ほどのサッカー日本代表。本選出場でその後は「ワールドカップブラジル大会出場選手」という肩書を得ますが、出場しなかった選手に「不本意型ワールドカップブラジル大会“不出場選手”」とは呼ばない。
 Jリーグには800人程度のプロサッカー選手がいて、年間150人は「戦力外通告」すなわちリストラされ、チームを移籍する。移籍できなかった選手は他のチームやJ2の下のJFLのチームに行くか、それができなければ職業を変える。このJFLで戦うサッカー選手を「不本意型非Jリーガー」「不本意型JFLサッカー選手」とは呼ばない。大変失礼な呼び方だ。

 現状に甘んじず、夢に向かって日々努力をしている方々に「不本意型」は付けない。大変失礼な呼び方だと思う。逆に現状に甘んじ、努力をしてない人に「不本意型」を付けてもおかしい。

私には「不本意型+職業または働き方」という言葉の使い方にはとても違和感がある。  「不本意型+職業」で呼べるのは職業選択の自由を奪われていた時代だけではないか?「武士になりたいのに不本意型農民」、これはあり得るから。

 もし、「不本意型」という言葉の使い方が「社会に対するクレーム」であるとするならば社会の仕組みを変えるしかない。
 となれば、理屈としては「オリンピック出場全選手に金メダル授与しよう」「サッカーワールドカップで全員優勝にしよう」なんてことが起きかねない。それはまるで「徒競走で全員手をつないでゴールする」「おゆうぎ会で子供たち全員が桃太郎」の世界。こんな社会、こんな世の中は存在しない。「不思議な国のアリス」の国でも競争はあり、社会主義になっても全体に無理。

 セレッソ大阪からドイツブンデスリーガのニュルンベルグで大活躍中の清武弘嗣選手(23)。彼のお父さんはサッカーのコーチ。小学生の時代から父の指導でサッカーをやっている。彼が小学生の時から父に言われ続けた言葉は、

『夢はかなうもの。かなわなければ努力が足りないということ』

 天下の豊臣秀吉も、最初の職業は「草履取り」。たかが草履取りという職業を「不本意型草履取り」とバカにせず、日々の中からの観察・創意工夫を行ったことで織田信長に認められてチャンスをつかんだ。

 一部の中小企業では「正社員を募集してもなかなか来ない」と嘆いています。正社員になってチャンスをつかめるのであれば「草履取り」からスタートし始めて「一国一城の主」を目指したっていいじゃないですか!

 非正規雇用者だったとしても「彼はものすごく仕事ができる!」と思われれば「社員になってもらった方が会社のためになる!」となるに決まっている。
 古本買取「ブックオフ」の社長ももとはアルバイト。創意工夫で社長です。

 もし「自分は不本意型非正社員だ」と思っている人がいたとするならば、正社員になることを目指すのではなく、もっと上に目標・夢を設定して努力をすれば、「不本意型」などと言う言葉に腹が立ってくるはず。負けん気を発揮し、努力あるのみ。

『夢はかなうもの。かなわなければ努力が足りないということ』


タグ:

ページトップへ