株式会社ライフィ

あなたに「恩師」はいますか?

 今年に入って、HDDに録画できるテレビに買い替えました。おかげで見たい番組を検索&録画して、時間があるときにまとめて観ています。

観たくもない番組を見ることもなく、CM前の「この後すぐ!」なんて声で待つこともなく、番組によっては2倍速で再生するため、無駄な時間がかなり短縮されています。

 先日放映されたNHKプロフェッショナルの流儀「未来をつかむ、勝負の教室」。

感動しました。
 教師という職業の根幹を見た感じです。テクニカルな教育理論の前に、人間を育てる原点だと感じました。

 菊池省三先生が独自の教育を始めたばかりのころ、同僚や職場との軋轢があったようです。が、父親(も先生)が言っていた言葉を真剣に考え、「自分の信念に基づき、前進しよう」と決め、今では日本中から授業を見学に来るようになったとのこと。

 直後、同じく録画してあったBS11の「いじめの構造~学校が人を怪物にする~」を観ました。連続してみると、ギャップに衝撃が走ります。
教育現場の実態を思い知らされます。先生という職業の両極端を見せられているのではなく、「平準と、極端な菊池省三先生」という構造になっちゃうことは、とても衝撃です。

 運よく、私には「恩師」呼べる方がいます。高校時代、徹底的にしごいてくれた先生です。怖い先生で良くぶんなぐられましたし、蹴られました。でも大好で信頼していました。
理由は「愛があるから」です。殴られた分だけ先生からの愛情を感じてました。

 卒業間近になって、母から知らされたことは、母が勤めていた飲食店に先生が一人で来て、よく母と会話をしていったそうです。うちの家は片親だったため「お前を心配してくれていたようだ」という母の言葉。

 いつからおかしくなったのでしょうか?「暴力教師反対!」となったのは…。
多分、これを言い始めた人は「愛情のいっぱい詰まった体罰」を経験したことが無い人なのでしょう。
「愛情のいっぱい詰まった体罰」と「感情に任せて殴る暴力」では大きな差があります。一緒にしないでほしいです。

教育現場の一般的な人は「保身」が最大のテーマなのだろうと思います。信念を持って子供たちのために、チャレンジすることは、タブーなのではないでしょうか?「余計な事をするな!周りが迷惑する」と。

 当時の私には計り知れませんでしたが、そういえば、私の恩師も「教育委員会に呼び出しを受けた」みたいな噂は聞こえてきたように記憶しています。でも、教育委員会やら、周りがどんな評価をしようが、私たち生徒にとって、先生は素晴らしい教師でした。

 現在、会社経営をしている私は、どんな苦難があっても踏ん張りが効くし、耐えながら一歩一歩前に進む胆力・根性が付いたのも、恩師の指導のおかげだと感じています。教師の本分は「社会に出た後でも強く生きることができる人間を作ること」ではないでしょうか?

 政治も、官僚も、大手企業のお偉いさんも、電力も、「保身が日本をダメにしている」と思います。どんなに能力があっても「何もチャレンジしないで保身に走る人はダメ人間である!」とレッテルを貼れる世の中になれば、日本は変われるのではないでしょうか?過去の有名人でチャレンジしていない人なんて一人もいないでしょう。

 恩師は定年を迎え、今は登校拒否児童のためのフリースクールを、山の中で運営しています。今年は必ず会いに行きたいと考えています。

後日談

 夏に高校時代の恩師に会ってきました。たぶん、20年ぶりです。

お会いした直後の先生の第一声は「デブー!」です(笑)
先生の記憶にある「高校生の私」と、50歳手前の「今の私」を比較されてもしょうがない(^^;) 

 小学生から初老の方々まで、100人近くが参加していたボランティアイベントで忙しい中、多くの人たちが先生に深々と挨拶したり、先生に叱咤激励されている方々の姿を脇で見ながら、大した会話もできずに約2時間過ごしました。
 私は、先生と周りの方々の雰囲気を感じただけで大満足でした。先生の「人を育てる魂」は、30歳代の頃から何も変わっていない。

 見知らぬ土地で教育委員会周りをし、不登校の子どもの勉強の場を設立する必要を説いて回ったとのこと。教育委員会も先生がフリースクール設立に退職金の大半を充てることを知り、支援に回ったとのこと。
 その活動を観て信頼した教育委員会は、以来、不登校児予備軍の指導を先生に依頼、不登校にならぬように奔走しているようです。

 

当然、現在では愛の鞭は振るっていないとは思いますが(笑)

 私に残された時間はあと20年程度。先生のような行動が20年後に取れる人間になれるかどうか?「恩送り」の準備を考えなければいけません。

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