株式会社ライフィ

はだしのゲン、閲覧制限問題

 少し前に盛り上がったテーマで『はだしのゲン、閲覧制限』っていうのがありました。

 思い出したのですが、私も小学生のころ、読みました。
その後、一度も読んでいないのですが、思い出してみると記憶に残っているのは『戦争の悲惨さ』だけでした。戦争はどんな悲惨な事でも起こってしまう、起きてはいけない出来事だという記憶です。
 今回、問題となった過激な描写について、まったくと言っていいほど記憶にありません。

 問題となった個所について、ニュースを見て『あれ、そんなシーンがあったのかな?』程度のものです。たぶん、作者の意図通りに私に影響を与えてくれたのだと、今となっては感じます。だからと言って『そのシーンはいらない』という結論はおかしなもの。

 先日、うつ病など精神疾患の方々を支援する組織の長とお話をさせていただく機会がありました。その方いわく、20歳代~40歳代の方々で精神的な疾患を患ってしまった方々との対話の中で、感じていることの一つとして『家庭に何らかの問題を抱えていたのでは?』と推測できる確率がかなり高いとのこと。

 子供は成長の過程で良い物・悪い物の判断基準と判断力を養いながら成長していきます。もし親が全ての「悪いもの・悪いこと」を子供から引き離し、「良い物・良いこと」だけを与え続けていたならば大人になった時に、判断基準と判断力を養えていないため、初めて触れる「悪いもの・悪いこと」に免疫や耐性が整っておらず、場合によってはそりゃぁパニックを起こしてしまう事でしょう。「あれはだめ、これはいい」と判断してくれる親は職場にはいませんので。
 『子供の今』に焦点を当てるのではなく、『子供の将来』に焦点を当てた子育てが重要でしょう。

子供時代に悪いこと・悪い物を遠ざけるよりも、様々な経験をさせてあげて大人になって悪い物・悪いことに接しない判断力を付けてあげることの方が重要ではないでしょうか?

 先日のサッカー日本代表のガーナ戦。3-1で日本の勝利で終わりましたが、10年前の日本代表はアフリカ勢の身体能力に対する経験が無く、簡単にボールを奪われたり奪えなかったりしていました。今は、ヨーロッパでアフリカ勢の選手たちと対戦を経験している日本人選手も多く、何の躊躇もなく競り合っていました。
 振り返ってみると、Jリーグ所属の若い山口選手は、10年前の日本代表と同じように、通常なら通るパスを立て続けに奪われたりしていましたね。経験を積んだってことでOKでしょう。

 経験は重要です。

 

はだしのゲンを子供から遠ざけるよりも、読み終わった子供と、内容について意見交換しながら判断基準の提供と、判断力の訓練をしてあげることの方が『子供の将来』のために良いと私は判断します。

タグ:

ページトップへ